皆が誤解している速くなるための走り方
おススメの本
奇跡のトレーニング~初動負荷理論が「世界」を変える~ 小山 裕史
著者は、超一流野球プレーヤーのイチロー選手のサポートをしていた方です。
非売品ではありますが、ワールドウイングというブランドで野球のスパイクをイチロー選手のために開発をしていました。
そのシューズを履くだけでも足が速くなると言われているほど、機能性が高いシューズなのです。
この機能性の高さは、他の靴にはない理論が備わっているのが特徴です。
それが「初動負荷理論」です。
初動負荷理論とは
筋肉の伸びと縮みの運動をスムーズにさせるためには、どのような体の使い方をするのが理想なのかを研究しています。
隣り合う筋肉は、1つが縮むともう1つの筋肉は伸びるのが理想です。
例えば、ふくらはぎにある全ての筋肉が縮むと、こむら返り(足がつる)という状態が起こるのです。
この状態は、大きな負担がかかった時に起こります。
初動負荷理論を用いた身体の使い方をすることによって、負担なく歩行や走行することが可能なのです!!!
今回は、初動負荷走行について皆に説明したいと思います。
私が今まで勉強してきた、整形外科の知識からみてもこの動き方は負担がかからずに速く走れるな!と思いました。
また意識することはたったの3点です。この3点を意識することで、劇的に身体は変わっていくでしょう。
それでは1つずつ説明をしていきます。
1.重心移動を意識する
速く走りたいがために、足に意識をもっていき力をいれてしまう方は多いのではないでしょうか?
その意識は無駄な体力を失ってしまうだけです。
速く走るためには、上半身を意識して自分の重心がどこにあるのかをまず知ることが大切です。
その重心を進みたい方向にもっていくことで、身体は勝手に進んでいきます。
この感覚を味わうためには、誰かに背中を押してもらいながら走ると良いでしょう。
背中を押してもらうだけで、ものすごく楽に走ることができますよ!!!!これはいつもよりも重心が先行して走ることができるからです。
この感覚を掴んで、1人で走るときに重心を移動することに意識してみてください。下半身が反射の法則のように動きだします。
2.膝を高く上げて、地面は蹴らない
「速く走るために、つま先で蹴り出せ!!!!」
この考え方を私は子供の頃から教わってきました。これは多くの方が教わってきた方法だと思います。
しかし、この考え方は身体の構造をわかったうえで考えると速く走ることはできません😢
つま先で蹴り出すことを意識すると、意識する関節は足首です。意識する部分は、脳が筋肉に指令をだして動きが良くなります。
足首の関節近くにある筋肉は小さい筋肉がいくつもある箇所です。
もし膝を高く上げることを意識したら、膝関節と股関節に意識がいきます。その間にある腿の筋肉群は大きい筋肉です。
大きい筋肉が働かなければ、小さい筋肉は働きだしません。まず大きい筋肉を最大限働かせるために膝を高く上げることを意識してみてください。
1のポイントの重心移動を意識することで、足を回す回転速度は自然に速くなるはずです。力まずに自然体を意識してください!!!
3.足が地面に着地する時は、平行を意識する
先ほど勘違いだと伝えた、つま先で地面を蹴り出せという教えと似たように
「着地はつま先からだ!なるべく地面に着く時間を短くしろっ!!」
と教えられたことがあります。
皆さん、これも勘違いですよ!!!これはかなり負担かかりますよ😢
理由は、自分自身でパンプスを履いている時と同じ状況を作り上げているからです。
常に足首の関節が底屈している状態なので、底屈運動(背伸びの状態)をするときの筋肉が常に緊張(縮んだ状態)します。
筋肉は、伸びてから縮まないと力を出すことができません。
よって、つま先で着地すると筋肉の動きが少ないので力が弱いのです。関節の動きをみても、蹴り出すための可動域が狭いので一歩の幅が狭くなってしまいます。
またこのような走り方をしている方は、膝下の筋肉が張りやすく足首の可動域が狭くなり、歩行時にも踵を着かないようになります。膝や腰を痛めやすい姿勢になるので気を付けましょう!!
まとめ
今回は、とても重要な点について説明をしました。
多くのスポーツが、走行動作をします。走行は歩行と比べてかなり消費をする動作です。
その動作を間違えると、かなりの負担になり怪我に繋がります。
自分自身で研究をして動きやすいフォームを見つけることも大切ですが、ただ楽なフォームであるだけで怪我に繋がりやすかったり動きの効率が悪かったりすることはかなり多いです。
自分のフォームを見つめなおして、怪我しない身体を手に入れましょう。
また私たちは、カウンセリングサービスを行っています。事前に、歩行や走行、またサッカーやバスケット等のプレーの動画を送ってくださればアドバイスをすることが可能です。
是非、活用してみてください。カウンセリング希望の方は、メールかインスタグラムでのDMで連絡お願い致します。
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