子どもの靴、いつ買い替える?

保護者の方へ

子どもの靴、いつ買い替える?

「3ヶ月に一度」とよく言われます。ただ、その数字がどこから来ているかを知ると、そのまま当てはめてはいけない理由が見えてきます。カレンダーではなく、足を見るための話をします。

足育心育Channel / 足育カウンセラー視点 / 読了 約6分

この記事は各論です 柱の記事「運動する前に、靴を見る理由」を読む →

「3ヶ月」は、どこから来た数字か

まず、この数字の正体をはっきりさせておきます。

子どもの足は、2歳頃までは1年で1.5〜2cm伸びると言われています。1年で2cmなら、1ヶ月あたり約1.7mm。子ども靴のサイズは0.5cm刻みですから、割り算するとこうなります。

5mm ÷ 1.7mm = 約3ヶ月

つまり「3ヶ月で買い替え」は、実際に測って出てきた数字ではありません。平均から逆算した計算値です。

目安としては優秀です。何も知らないよりずっといい。ただ、平均というのは「その通りの子がいる」という意味ではありません。

年代別の、おおよそのペース

年齢1年の伸び目安
〜2歳1.5〜2cm約3ヶ月
2〜3歳約1cm約半年
3歳〜小学生約1cm約半年

※ 足長の年間成長量について、複数の資料でおおむね一致している範囲を示しています。足幅の伸びは3歳頃まで年0.3cm程度、5歳頃からは年0.1cm程度とされ、長さより緩やかです。

もうひとつ、頭に入れておいてほしいことがあります。赤ちゃんの足は、骨の約7割が軟骨です。完全な骨になるまでには17〜18歳頃までかかると言われています。柔らかいということは、小さい靴にも入ってしまうということでもあります。

でも、うちの娘は伸びていません

現場から

我が家には1歳の娘がいます。平均でいけば、いちばん足が伸びる時期です。3ヶ月ごとに買い替えが必要な、はずでした。

ところが、伸びていません。体は大きくなっているのに、足の長さはほとんど変わらない。平均のとおりに育つ子のほうが、むしろ珍しいのではないかと思っています。

逆のご相談もよくいただきます。半年もたないうちに窮屈になる子。同じ学年でも、1cm以上違うことは普通にあります。

だから私は、こうお伝えしています。

カレンダーで決めない。
足を見て決める。

「3ヶ月たったから買い替える」ではなく、「3ヶ月ごとに、足と靴を確認する」。確認した結果、まだ大丈夫ならそのままでいい。この違いは大きいです。

何を見ればいいか

1中敷きを抜いて、足を乗せる

いちばん確実で、いちばん簡単な方法です。靴から中敷きを取り出して、その上に立たせる。かかとを合わせて、つま先に5mm〜1cmの余りがあるかを見ます。指が縁からはみ出していたら、その靴は終わりです。

2足の裏を触る

お風呂上がりに、両手で包んで触ってみてください。皮が硬くなっている場所、タコができ始めている場所があれば、そこに繰り返し圧がかかっているということ。小さい子にタコができるのは自然なことではありません。合っていないサインです。

3爪を見る

親指の爪が白く濁っている、内出血している、変形している。どれも、つま先が当たり続けている可能性があります。

4靴底の減り方を見る

かかとの外側が少し減るのは正常です。つま先の外側まで減っていたら、最後まで小指側で蹴っているサイン。月に一度、写真を撮っておくと比べやすくなります。

5言葉を待たない

ここが大事です。子どもは「靴が小さい」と言いません。足が柔らかいので、小さくても入ってしまう。指を曲げたまま履いていても、それが普通だと思っています。「痛いって言わないから大丈夫」は、残念ながら成り立ちません。

サイズが合っても、止まっていなければ意味がない

これは買い替えの話と同じくらい大事なので、書いておきます。

子ども靴は0.5cm刻みです。つまり、ぴったり一致するサイズは、そもそも存在しません。どの子も必ず、多少の余りがある靴を履いています。

だからこそ、ベルトでしっかり止めることが効いてきます。

  • かかとをトントンと合わせてから、ベルトを締める
  • 毎回締め直す。履くたびに、です
  • マジックテープの粘着が弱ったら、それは買い替えの理由になります

止まっていない靴の中で足は前後に滑り、脱げないように指で掴むようになります。サイズが合っていても、止められていなければ、大きい靴を履いているのと同じことが起きます。

足を触る時間をつくる

最後に、おすすめしている習慣です。

お風呂上がりに、足の裏をゆっくりもんであげてください。指を1本ずつ広げる、足の裏全体を親指で押す。1分で十分です。

目的は2つあります。ひとつは、親御さんが足の変化に気づけるようになること。硬さやタコは、触っていないと分かりません。

もうひとつは、子ども自身が自分の足に意識を向けられるようになること。大きくなったら、自分でやらせてください。自分の体の状態に気づける子は、大人が見ていないところでも自分を守れる子になります。

気をつけてほしいこと 痛みが続く、腫れている、歩き方が急に変わった。こうした場合は、靴の見直しより先に小児科や整形外科で診てもらってください。この記事は診断の代わりにはなりません。
この記事の続き 今回は年齢をまたいで共通する話をまとめました。実際には、歩き始めの時期・園児・小学生では、見るべきポイントも買い替えの間隔も変わってきます。年代別の記事を順に書いていく予定です。