子どもの靴、いつ買い替える?
保護者の方へ
子どもの靴、いつ買い替える?
「3ヶ月に一度」とよく言われます。ただ、その数字がどこから来ているかを知ると、そのまま当てはめてはいけない理由が見えてきます。カレンダーではなく、足を見るための話をします。
この記事は各論です 柱の記事「運動する前に、靴を見る理由」を読む →「3ヶ月」は、どこから来た数字か
まず、この数字の正体をはっきりさせておきます。
子どもの足は、2歳頃までは1年で1.5〜2cm伸びると言われています。1年で2cmなら、1ヶ月あたり約1.7mm。子ども靴のサイズは0.5cm刻みですから、割り算するとこうなります。
つまり「3ヶ月で買い替え」は、実際に測って出てきた数字ではありません。平均から逆算した計算値です。
目安としては優秀です。何も知らないよりずっといい。ただ、平均というのは「その通りの子がいる」という意味ではありません。
年代別の、おおよそのペース
※ 足長の年間成長量について、複数の資料でおおむね一致している範囲を示しています。足幅の伸びは3歳頃まで年0.3cm程度、5歳頃からは年0.1cm程度とされ、長さより緩やかです。
もうひとつ、頭に入れておいてほしいことがあります。赤ちゃんの足は、骨の約7割が軟骨です。完全な骨になるまでには17〜18歳頃までかかると言われています。柔らかいということは、小さい靴にも入ってしまうということでもあります。
でも、うちの娘は伸びていません
我が家には1歳の娘がいます。平均でいけば、いちばん足が伸びる時期です。3ヶ月ごとに買い替えが必要な、はずでした。
ところが、伸びていません。体は大きくなっているのに、足の長さはほとんど変わらない。平均のとおりに育つ子のほうが、むしろ珍しいのではないかと思っています。
逆のご相談もよくいただきます。半年もたないうちに窮屈になる子。同じ学年でも、1cm以上違うことは普通にあります。
だから私は、こうお伝えしています。
足を見て決める。
「3ヶ月たったから買い替える」ではなく、「3ヶ月ごとに、足と靴を確認する」。確認した結果、まだ大丈夫ならそのままでいい。この違いは大きいです。
何を見ればいいか
1中敷きを抜いて、足を乗せる
いちばん確実で、いちばん簡単な方法です。靴から中敷きを取り出して、その上に立たせる。かかとを合わせて、つま先に5mm〜1cmの余りがあるかを見ます。指が縁からはみ出していたら、その靴は終わりです。
2足の裏を触る
お風呂上がりに、両手で包んで触ってみてください。皮が硬くなっている場所、タコができ始めている場所があれば、そこに繰り返し圧がかかっているということ。小さい子にタコができるのは自然なことではありません。合っていないサインです。
3爪を見る
親指の爪が白く濁っている、内出血している、変形している。どれも、つま先が当たり続けている可能性があります。
4靴底の減り方を見る
かかとの外側が少し減るのは正常です。つま先の外側まで減っていたら、最後まで小指側で蹴っているサイン。月に一度、写真を撮っておくと比べやすくなります。
5言葉を待たない
ここが大事です。子どもは「靴が小さい」と言いません。足が柔らかいので、小さくても入ってしまう。指を曲げたまま履いていても、それが普通だと思っています。「痛いって言わないから大丈夫」は、残念ながら成り立ちません。
サイズが合っても、止まっていなければ意味がない
これは買い替えの話と同じくらい大事なので、書いておきます。
子ども靴は0.5cm刻みです。つまり、ぴったり一致するサイズは、そもそも存在しません。どの子も必ず、多少の余りがある靴を履いています。
だからこそ、ベルトでしっかり止めることが効いてきます。
- かかとをトントンと合わせてから、ベルトを締める
- 毎回締め直す。履くたびに、です
- マジックテープの粘着が弱ったら、それは買い替えの理由になります
止まっていない靴の中で足は前後に滑り、脱げないように指で掴むようになります。サイズが合っていても、止められていなければ、大きい靴を履いているのと同じことが起きます。
足を触る時間をつくる
最後に、おすすめしている習慣です。
お風呂上がりに、足の裏をゆっくりもんであげてください。指を1本ずつ広げる、足の裏全体を親指で押す。1分で十分です。
目的は2つあります。ひとつは、親御さんが足の変化に気づけるようになること。硬さやタコは、触っていないと分かりません。
もうひとつは、子ども自身が自分の足に意識を向けられるようになること。大きくなったら、自分でやらせてください。自分の体の状態に気づける子は、大人が見ていないところでも自分を守れる子になります。
足育心育カウンセラー

