子どもの靴、外側だけ減るのは大丈夫?足育カウンセラーが見ている5つのポイント

うちの子、靴の外側だけ減るんです|足の裏の吊り橋の話|足育心育Channel

保護者の方へ

「うちの子、靴の外側だけ減るんです」

よくいただく相談です。結論から言うと、心配しなくていい減り方と、見ておいてほしい減り方があります。まずそこを分けて、それから理由をお話しします。専門用語はほとんど使いません。

足育心育Channel / 足育カウンセラー視点 / 読了 約5分

まず、分けましょう

これは大丈夫

  • かかとの外側が、少し斜めに減る
  • 3〜4歳で土踏まずが見当たらない
  • 走るとまだバタバタする
  • 左右で多少の差がある

見ておきたい

  • つま先側の外(小指側)まで減る
  • 片足だけ極端に減る
  • 「痛い」と口にする
  • 同じ場所でよく転ぶ

かかとの外側から着地するのは、人間の歩き方としてごく自然です。減って当然。ここは安心してください。

気にしてほしいのはつま先の外側まで減っているとき。これは「最後まで小指側で蹴っている」というサインで、本来使ってほしい場所が使われていない可能性があります。

足の裏には、斜めに渡る帯があります

ここだけ、体の中の話をさせてください。

足の裏には、外側から内側へナナメに渡っている筋肉の帯があります。長腓骨筋という名前ですが、覚えなくて大丈夫です。

この帯がキュッと縮むと、足の親指の付け根が、グッと地面に押しつけられます

ナナメの帯 親指の付け根 ここを押しつける
足の裏を、下から見た図。外側から入ってナナメに渡る帯が、親指の付け根を地面に押しつけています。

親指の付け根に体重が乗ると、足の裏がピンと張って、一枚の硬い板のようになります。板になるから、地面を押した力がまっすぐ前に進む力に変わる。

逆に、ここに乗れていないと。足は板になりません。ふにゃっとしたまま、力が足の中で消えていきます。そして体重は行き場を失って、小指側に逃げる

靴の外側が減るのは、
外側が強いからではありません。
内側に乗れていないから、
外側しか残っていないんです。

ここで、靴の話になります

「じゃあ足を鍛えなきゃ」と思われるかもしれません。でも、その前に見てほしいものがあります。

お子さんの足がこの帯をちゃんと使えるかどうかは、毎日履いている靴に、かなり左右されます

1マジックテープを、毎回しめ直す

いちばん効いて、いちばんやられていないことです。ゆるい靴の中で足は毎歩ズルッと前に滑ります。滑っている足は、親指の付け根に安定して乗れません。「足の力が弱い」と思われていたものが、実は締め忘れだったというケースは本当に多いです。

2大きめを買わない

すぐ大きくなるから、という気持ちはよく分かります。ただ大きい靴を履くと、子どもは脱げないように無意識に足の指で靴を掴みます。指は頑張るのに、押しつける仕事の出番がなくなる。つま先の余りは5〜10mmを目安に、こまめに見てあげてください。

3かかとをトントンしてから履く

かかとを靴の後ろにきちんと収めてから、しめる。順番はこれだけです。声をかけ続けると、そのうち自分でやるようになります。

4かかとを踏まない

一度潰れたかかとの芯は戻りません。芯が効かない靴では、かかとが内や外に倒れっぱなしになります。上履きも同じです。

5月に一度、靴の裏を見る

いちばん正直なカルテです。減り方が変わってきたら、体の使い方が変わってきたということ。写真を撮っておくと比べやすくなります。

おうちでできること

トレーニングというより、遊びの中に混ぜてしまうのがおすすめです。

親指の付け根で、床をギュッ

座ったまま、かかとは床につけたまま。親指の付け根だけで床を押します。指は曲げないのがポイント。指で握ってしまうと、別の筋肉の練習になります。10秒押して、力を抜く。5回くらい。「足でボタンを押す」と言うと、子どもは分かってくれます。

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片足立ち、目を閉じて

実はこれが、いちばん研究で効果が確かめられている練習です。何秒立てるか競う、名前を呼ばれたら片足になる。ゲームにしてしまってください。

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ケンケン、後ろ歩き、はだしの時間

特別なことは要りません。足の裏にいろんな情報が入る時間を作るだけで十分です。

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正直にお伝えしておきます 「これをやれば絶対に怪我をしません」とは言えません。研究で効果がはっきりしているのは、片足立ちのようなバランスの練習のほうで、足の筋トレ単体の予防効果はまだ結論が出ていません。そして痛みが続いている場合は、練習より先に整形外科へ。この記事は診断の代わりにはなりません。

最後に、声のかけ方の話

足の話をしてきましたが、ここからは心の話です。

姿勢や歩き方が気になると、つい「ちゃんと立ちなさい」と言いたくなります。でもこの言葉、子どもには何をどうすればいいのか一切入っていません。直しようがないので、responseは「はーい」だけになる。

ありがち「ちゃんと立ちなさい」
おすすめ「足の裏、今どこに乗ってる?」

正解を教える必要はありません。自分の体に注意を向ける質問を渡すだけで、子どもは自分で探し始めます。探せる子は、大人が見ていないところでも直せる子になります。

靴を整えて、問いを渡す。親御さんにできることは、思っているよりたくさんあります。