代表的な足のトラブル
前回外反母趾について、根本的な原因や靴とトレーニングからの予防対策の説明をしました。
しかし足のトラブルは、外反母趾以外にも多くの種類があります。
数々の人達の足を見てきた中で、代表的な足のトラブルをピックアップして紹介したいと思います。
また、なるべく痛くならないための靴選びのポイントをお伝えしますので是非、参考にしてください。
代表的な足のトラブル
- タコ
- ウオノメ
- 足底筋膜炎
- 骨棘
- 巻き爪
- ハンマートウ
- モートン病
タコ
足の病気で一番多いと感じるのが、「タコ」です。
タコは皮膚の一部が外側に向かって厚く硬くなっていることをいいます。
触った感じと見た感じですぐわかると思います。
良くできる部分は、指の付け根部分です。
痛みはほとんどない病気なので、もしタコがあってもほっとく方が多いです。
また、少し痛む方は病院へ行き皮をとってもらったりしています。
しかし病院へ行って皮をとってもらっても、ほとんどの確率で再発をします。
これは根本的な原因を改善しない限り、再発してしまうのです。
「根本的な原因とはなにか?」それは、生活習慣の一部にあります。
「タコはどうしてできるのか?」それは、摩擦によって発生します。
摩擦によって皮が皮を守ろうとして厚く硬くなるのです。
その原因に大きく関係するのが、「靴」と「足」の相性です。
もし靴が大きかったり、デザイン上の問題で靴の中で足が動き大きな負荷と摩擦が発生すると、タコができるのです。
私も高校生の頃は、大きなタコが母指球の部分と親指の裏側にできていました。
サッカーをやっていて足の裏に負荷がかかりやすく、かつ靴が大きすぎてしまったのが原因だったと思います。
タコができている方は、「足の状態が悪いですよ!」という合図をだしているのでほったらかすのはまずやめましょう。
まず始めることは、靴の見直しをしましょう。履いている靴はヒールの高いモノばかりではないか、紐を締めて履いているのか、サイズは大きくないかを確認することが大切です。
タコは、皮膚が厚くなっているだけなので、摩擦が低下することによって元の皮膚の硬さに戻ってきます。
すぐに対応することで治りは、はやくなります。
ウオノメ
ウオノメはタコと少し違い、硬くなった皮膚が内側に増殖していき、中心が芯のようになって深くなります。
できる部分は骨と骨の間にでき、また痛みを伴います。
このウオノメの原因はタコと同じで、過度な圧がかかること・摩擦によって発生します。
ウオノメの痛みは芯の部分に集中して痛みます。靴だけで痛みを緩和することは難しいです。
ウオノメパッドを使用して、なるべく直接ウオノメに負荷を与えないようにすることが大切です。
足底筋膜炎
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足底筋膜炎は、踵の骨に付着している足底腱膜が炎症を起こすことをいいます。
よって、足底腱膜炎ともよくいいます。
私は骨と腱の付着部分が炎症を起こしているので「足底腱膜炎」がしっくりとくるように感じます。
なぜ骨と腱の部分に炎症が起こるかといいますと、腱が過度に引っ張られるからです。
どのような時に引っ張られるかというと、足の裏にストレスがかかった時です。
例えば、
- スポーツによるランニングやジャンプの動作によっての負荷
- 長時間の立ち仕事
- 加齢による筋力の低下
- 肥満体系
等です。
この要素と足と靴の相性が悪い時に起こることが多いです。
私は靴を改善することで、炎症がひいて痛みがなくなった方を多く見てきました。
改善方法としては、中敷き(インソール)での予防が好ましいです。
中敷きも靴が足に合っていないと効果を発揮することはないので、靴の中で足が動かないモノを履くようにしましょう。
合った靴を履くことによって再発しにくくなります。日常生活を変える努力が必要です。
骨棘
足底筋(腱)膜炎よりも怖い病気が、骨棘です。過度な圧迫により軟骨が肥大化していく症状である。
変形の仕方が、トゲのようになるので「骨棘」といいます。
骨棘がよく発生する部分は「踵骨」です。
以前までは足底筋膜炎で痛みがあったはずなのに、いつの間にか激痛に変わるというケースが多いです。
それは、炎症だったものが次第にストレスによって骨に影響がでてしまったということです。
この症状は残念ながら、手術をして骨を削る以外は治ることがないと言います。
しかし、手術をしても再発をする恐れがあるのであまりお勧めをしていない方法です。
痛みを抑える方法は、中敷きになってきます。
ただし、足底筋膜炎よりも痛みを抑えることは難しいです。
市販の中敷きで良くなる方もいますが、改善しないときは中敷きをオーダーで作ってもらう必要があるかもしれません。
巻き爪
巻き爪は、爪の先端が内側に巻き込んでくることを言います。
内側に爪が巻き込むことによって、皮膚に食い込み強い痛みを起こします。
そのような事態になる前に、なぜ爪が丸くなってくるのか原因を知ることが大切です。
爪は本来丸まっていく性質があるモノです。
指に力が加わらないと、爪は圧がかかることがないのでだんだんと巻き爪になってくるのです。
指に力が加わる時は、歩行時の蹴り返しの動作です。
しかし、窮屈な靴や大きすぎる靴を履くことによって指を使わずに歩くようになってしまうのです。
ハンマートウは親指以外の4本の指先がだんだんと曲がってくることを言います。
ハンマートゥ
原因は、窮屈な靴を履いていて指先が自然に伸びることができなくなることによって起こります。
特にこの現象は、パンプスを履く女性に多いです。
指がまがることによって、指を使って蹴り返すことができなくなってくるので巻き爪になりやすいです。
またそれ以外にも指にタコができるなど、他の足のトラブルを引き起こすことがあるので窮屈な靴やパンプスを履かないようにして頂きたいです。
モートン病
モートン病は、指の付け根の部分からしびれを感じる症状です。
原因は、中指と薬指の間の太い神経が潰れることによって痛みを感じます。
よくハイヒールを履く方に多い病気です。
予防策としては、指の付け根部分になるべく圧をかけないことです。
クッション性のあるソールの靴を履くこと、また中敷き(インソール)によって除圧することが大切です。
最後に
このような症状がある方は、必ず靴を見直すことが大切です。
また、中敷きを変えることをお勧めします。
今回は、代表的な足の病気について説明しましたが靴の履き方などは他の記事にたくさん書いています。
是非、チェックをして予防して頂けると嬉しいです。
“足の病気 当てはまる症状はありませんか?” に対して1件のコメントがあります。