フットサルシューズ

2020年5月8日 / 最終更新日時 : 2020年12月25日 takakenblog フットサルシューズ

Desporte　カンピーナスシリーズ

シューフィッターから見る靴の評価

フットサルのシューズではかなり有名なシューズ、Desporteのカンピーナスです。

初心者から上級者までお勧めできる靴になっています。

フットサルのシューズはソールの裏の形状によって、芝用と体育館用に分かれますので注意してください。

私もずっと愛用しているシューズです。

【芝用】

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【体育館用】

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衝撃緩衝性　　★★★☆☆

軽さ　　　　　★★★☆☆　　

安定性　　　　★★★★☆

耐久性　　　　★★★★☆

機能性　　　　★★★☆☆

衝撃緩衝性

少しでも負担を軽減するように、踵部のミッドソールを2種類にわけて作っています

ソールの厚みは前足部で1.5（ｃｍ）
カカト付近で2.0（ｃｍ）

ソールは厚くないので、衝撃緩衝機能を重視して開発された靴ではないです。

しかしソールの薄さは、足の裏を使うフットサルにはとても良い厚さです。

ボールの感覚を素足感覚で感じることができるので、プレーのしやすさは抜群だと思います。

膝が痛い方やフットサルを怪我無く楽しみたいという方は、もう少し衝撃吸収できるシューズを選んだ方が良いかと思います。

軽さ

ソールが薄く作られているので、他のシューズと比べると軽いです。

特別軽いというわけではないですが、プレーをしている時に重いと感じないと思います。

（片足２６ｃｍ　２７０ｇ程度）　

この重量は、誰が履いてもすぐにこの重さには慣れます。

安定性

アウトソールの作りがかなり良いと思います。

靴の屈曲性は、足が屈曲する部分と同じです。足に負担をかけずに、蹴り返すことができる構造になっています。

また靴を捻じってみてもそこまで中側部が捻じれないので、走行時の靴の変形から不安定になることもないと思います。

アウトソールの前足部に屈曲性を出すための溝が掘られているのですが、それが前述の足裏のタッチ感の良さにも繋がっていて、中足部後足部の安定感とのバランスがとてもいいです。

前は柔らかく違和感なく、後ろは安心できる作りになっています。

このソールの安定性が高いので、ハードな動きをしても足への負担が少ないのだと思いました。

耐久性

靴の作りはしっかりしているので、長く履けるシューズだと思います。

ソールのクッションは必要以上な柔らかさはないので潰れにくいです。２種類の素材を組み合わせた効果が出ています。
アッパー部はカンガルーレザーですが、メッシュとの切替部に人工皮革が使われていて横方向への伸びを抑制する作りになっています。
トゥガードも大きめでトゥの保護とアッパーの過剰な伸び、先の破れの補強の役割を担っています。

なので同価格帯の他シューズより比較的丈夫な作りになっています。

またシューズは仕方がないことですが、長く履くと靴とソールの接着が弱くなりめくれてきます。

しかし、他のシューズと比べるとソールがめくれないようにしています。つま先部分は糸が見えていて、縫っていることがわかります。

これは耐久性を高めるための工夫の１つです。

機能性

アッパー部のメッシュ素材が通気性を良くしています。夏場でも蒸れることがなく快適に履くことができます。

つま先部分のカンガルーレザーは甲のフラットな部分を覆うようになっています。通気孔も空いています。

特徴的なのはシンプルな横方向に並行なステッチです。

カンガルーの最大の敵は伸びてしまうことです。一般的にはこれをステッチの多く入れることで抑えようとします。

しかしステッチを多く入れれば固くなりカンガルーの良さのしなやかなボールタッチ感を損ないます。

これを切替部の人工皮革で補強しているからこそシンプルな最低限のステッチで抑えることが出来ています。

足に馴染みやすいというのが革の最大のメリットです。それを耐久性も優れている人工皮革、通気性もあり軽量なメッシュとアッパーの素材はうまく使い分けられていると思います。

どのような足の人に合うのか？

紐を締めたときに、締まり加減は良いので細い足からしっかりした足の人まで合うと思います。踵の部分の広さも踵にクッションがあるので、足がとまりやすいです。
ですがライニングはシンプルなメッシュですし、甲も少し高めの設計なので万人受けしやすい分、細い足にはカカトや甲に少しゆとりが出来るかもしれません。
なのでどちらかというと足がしっかりした人のほうがフィット感は良いと思います。
しかし素材としては、柔らかい素材かつ違和感の少ない作りなので硬いという感覚はなく靴擦れもしにくい構造になっていると思います。