軽さを求めて靴を選ぶ!それは良いこと?
靴は軽いほうが良いです。
重いと長時間履けば足が疲れます。単純な話です。
この軽いを手で持った感覚に頼っていませんか?
軽いという意味をわかっていれば問題ありません!
ですがわかっていないと靴選びは大失敗してしまいます。
基準にするのは秤の上に乗せたときの軽さではなく必要な用途と機能なのです。
良くある靴選びの失敗例
部活でサッカーをするためのスパイクを探すとしましょう。
例えば、片足なんと99グラムの靴があるとします!!!
(普通は200グラム切ればかなり軽い扱いです)
「これで決定だ!!!」
では失敗するのです!
基本的には軽いということは何かのパーツを削っているということです。
圧倒的に軽い分、耐久性がありません。
人工皮革の裏地も必要最低限しかなく何度も使えばすぐ伸びて破れてしまいます。
足裏も特別軽い樹脂素材で出来ている分日々の部活で履けばすぐに駄目になってしまいます。
一般的な校庭で部活サッカーをしたら1日でボロボロです。(靴底の摩耗は別としてですよ!)
プロのように定期的に新品が支給されて「2試合くらい使えればいいかな。」というならば、試合でのパフォーマンスを上げるために履くことは良いと思います。
しかし、そんな頻繁に買える人ってなかなかいませんよね😱
なので、軽さだけではなく使う場所や頻度、機能など必要な情報に合わせて選んでいかないといけません!
ただ軽いだけではなく必要な機能に応じた重量があるのです!
日々ハードに使っても破れない革
校庭で使っても削れにくい靴底、
たくさん履いても歪まない芯材 などなど
色々な素材をメーカーは少しでも軽くするために開発をしています!
ですがこの見極めは自身でやらなくてはいけません。
「軽さ」のみで靴選びをすることのデメリット
普段履きにおいてもシューカウンセラーとして店頭で日々お客様と接している中でよく言われることがあります。
・手で持っただけで重い!もっと軽いのないの???
・こんな重いの履いたら足がすぐ疲れる
・足が痛いのに重い靴なんか履けない
先程のサッカーの例でもありましたが必要な機能に応じて必要な重量というものがあります。
手で持った軽さで選ぶと、、、
- アッパーに補強材が入ってなくて不安定になる
- ふにゃふにゃで穴があきやすい
- クッション材もスカスカで衝撃を吸収出来ない
- 芯材自体なくて着地がグラグラ
- 軽くするためにインソールもなくす
足の動きをサポートしてくれないので不安定な靴のグラつきを足が無駄に頑張って抑えなければいけないのです。
無駄に頑張って余計なストレスを与え、足を痛めつけたくはありませんよね?
実際に履き続けたときの靴の状態がこちらです。
写真でわかるとおり、靴自体が歪んでいます。
靴自体が歪み始める原因は2点です。
1点目は、ソールの素材が体重で潰れてしまうから。
そして2点目は、アッパーの素材が柔らかく足が靴の中で自由に動き、素材が伸びてしまうからです。
つま先も擦れています。
擦れる原因は靴が歪んでいることが原因です。
靴が歪むことによって、歩行が安定しません。
靴と足がフィットしなくなると、足をあげても靴はあがってこないので地面を擦りながら歩いてしまいます。
みなさんの靴の中にもこのような状態になっている靴はありませんか?
どうして皆は軽さを求めるの?
足に悩みがある方は考えがあって、軽い靴を求めます。
足が痛いから足に触れても痛くならないアッパーが薄い素材が欲しい。
→足が靴の中で動いてしまい、痛みの悪化になる。
ふくらはぎや腿が「パンパン」になって、疲れやすいから素足の感覚で履ける軽い靴が欲しい
→靴が変形してしまい、余計負荷がかかり疲れてしまう。
皆さんが考えている「軽さ」の意味だと、足の悩みの解決はできないのです。
靴は、足のサポーターです。
サポーターをゆるくつけても効果はありません。
だからこそ手で持った軽さだけで靴を選ぶのは絶対にやめてください!
「軽さ」×「もう1つの機能」
この考え方で靴選びをすることで、合う靴の選び方ができるようになってきます。