世間が求める靴の機能性
世の中には各用途様々な靴の種類がありますが、共通の褒め言葉として
- 柔らかい
- 軽い
この2つがよく使われています!
今回は柔らかいという言葉の意味を考えていきたいと思います。
『もっと柔らかい靴ないの?』
そのたびに『ありますよ!どんなときに履く靴でお考えですか?』とお客様の目的をヒアリングします。
そもそもこの”柔らかい”という言葉は必ずしも褒め言葉として使われているわけじゃありません✖
靴には柔らかくて良い場所と悪い場所があるのです!✖
この”柔らかい”という言葉は、素材的な意味だけではなく靴の作り方にも関係してくるのです!
柔らかくても良い場所を硬くして無駄なストレスを感じる必要性はありません。
柔らかくて良い場所と悪い場所を、分けて考えられるようになれば靴を選ぶのが楽になります🤩
記事もいくつかに分けて整理していきますね♪
柔らかくて良い場所 ①アッパー
①の甲の部分は、普段歩くだけでも曲がる場所です。
この部分が硬いと地面を蹴る瞬間に足の甲に靴が食い込んできて違和感があります。
スポーツにおいては硬さが足の感覚を遮ってしまい細かい動作が出来なくなってしまいます。
サッカーのドリブルやキックはもちろん、バスケやバレーのジャンプ動作の踏切足、野球のバッティングの軸足や投球動作にも影響が出ます。
代表的なアッパー部分の素材
1.革
様々な種類がありますが、この部分は基本的に柔らかいものが多いです。
足馴染みがよくてサッカーや野球などのスポーツ、履き心地をもとめるウォーキングシューズにも使われます👍
現在のスニーカーはバスケ、テニスから派生したものが多く、そのため革製が多くなっています。
バスケやテニスにも昔は使われていましたが現在は使われることがあまり無くなりました。
定期的な手入れが必要ですしシワや伸び、水が弱点です💦
2.人工皮革
一昔前は「安価、手入れが簡単、しかし寿命が短い」等と言われていましたが今はまったく違います。
人工皮革とは思えない見た目のもの、ツルッとパリッとしてるのに柔らかいという質感的にも進化し、本革くらい柔らかく、本革の弱点の伸びと水を克服しているものもあります🤫
ただ足馴染みの観点からウォーキングシューズには向かず、基本はスポーツシューズに向いています💦
3.メッシュ
圧倒的な通気性でランニングシューズやウォーキングシューズの一部に使われます。
ただサポート力は無いので多くの靴で一部のみの使用をされています。
※ただし柔らかければ良い訳ではなく、多少硬さがあっても足の動きに合わせて曲がるようになっていれば問題ない場合もあります。
まとめ
革・人工皮革・メッシュの素材を紹介しましたが、個人的な意見として素材の良さには順位付けはできません。なので、用途によって選ぶ必要があると思います。
革であれば、使っているうちに馴染みが良くなってくるのがポイント。フィット感が良くなってきて愛着が湧いてくる。また、見た目も革でしかだせないダメージ加工やツヤの出し方があるのでビジネスシューズ等には革素材が格好い👞
人工皮革は、雨の時に最適。また、革と違って最初から柔らかいので安心して履くことができると思います🥰
メッシュ素材は、軽さを追求したい、暑くても蒸れなく快適に履きたい。スポーティー好きの人や夏の時期にかなりおすすめです☀
柔らかくて良い場所 ②ソール
②のソール部分は地面を蹴るときに足が曲がる場所です。
実は固くても良い場所ですが、基本的に柔らかいと動きやすくなります。
ウォーキングシューズのソール
最近のウォーキングシューズは②のソール部分の形状が大きく2つに分かれています。
1つ目はフラットのシューズです。
このフラットのソールは一般的なソールであり、足が曲がる部分を柔らかくしているデザインです。
2つ目は蹴り返す位置から丸みを帯びているものです。
つま先から足が曲がる位置を見て頂くと角度がついていることがわかると思います。
この形状は新しい考え方のソールです。素材の硬さは柔らかくないです。この靴が蹴り返すサポートをする働きをもっています。
この2種類のどちらが良いかというと、それぞれの歩き方や筋肉のつき方から変わってくるので比べることはできません。しかし、足が曲がる位置と靴が曲がる位置がずれていると足に対して悪影響を及びます。
柔らかくて良い場所は以上です。まさかの2つ🤫
靴の中で柔らかくて良い場所なんてほとんど無いって事を知って欲しかったのです👍
触り心地が柔らかく感じるのは悪いことではありませんが、靴の基本の大前提は足を支える事です。
種目や用途においては機能面の違いから異なる点も出てきます。色々な靴を紹介するなかで説明していきますね🌟
“靴が柔らかいという意味①” に対して2件のコメントがあります。