ランニングシューズについて

前回ウォーキングシューズについてしっかり書かせてもらいました。

理由のひとつに、このランニングシューズの用途についてお伝えしたかったからです。

『このランニングシューズの履き方を間違えている人が本当に多いです!!!!』

そもそもランニングシューズ自体、様々な種類があって使い分けるものなのです。

なのにランニングシューズを日々の買い物や通学、移動等に多くの人が履いているのを見てずっと気にしています。

それはなぜか、、、用途が合わない!!絶望的に合わないからなんです!!!!!

当たり前ですが走るために作られているのがランニングシューズです。

近年はランニングブームの影響でどこにでも売っていますし、多くのブランドが作っています。

フリマサイトや古着屋さんでもかなり流通しているのでどんな方でも手に入れることができます。

そもそもランニングシューズというモノは走るペースによって作りが変わってきます。当然それに合わせて必要な機能も変わってきます。

各社各カテゴリーごとにこだわりをもって開発しています。

それにも関わらず用途が合わない普段履きにしている方がほんっっとうに多いです!!

なので超ざっくりカテゴリーを分けて説明していきます。

最低限ここさえわかっていれば大丈夫というポイントに分けて解説していきます!

ポイント
  • ランニング入門
  • 中級者向け
  • 上級者向け
  • ランニングシューズもどき(??と思うものもありますが読んでみてください)

ランニング入門

1.ソールは厚め (3.5〜4.5センチ程度の厚み)

2.カカトと爪先のソールの厚みがかなり違う

3.アッパー素材は厚め

厚いソールで衝撃をしっかり吸収します。

歩くときのようにカカトからの着地を想定しています。

地面を蹴るのはつま先なので、

そのつま先までの体重移動をスムーズにするために傾斜が付いています。

その時のカカトの厚みとつま先の方の厚みの差を高低差と表現しています。

高低差があるほど傾斜が強いです。

疲れても安定するようにアッパーも分厚くしっかりしています。

以上の特徴から耐久性も高いがその分重量も少し重めなのが特徴です。

長い時間ゆっくり気持ちよく走るのに向いています。

初めてのランニングや記録よりも気持ちよく走るを目的として作られています。

具体的に重量は300グラムを少しこえるくらいの物が多いです。(27cm片足)

中級者向け

1.ソール厚め(3〜4センチ程度)

2.ソール高低差少なめ(カカトつま先ほぼ同じ厚み)

3.アッパーは部分的に薄くなる

少し走るスピードが上がるとカカトではなく足がほぼ全体同時に着地をします。

なので傾斜自体の必要性が無くなってきます。

衝撃も全体で分散出来るため少し薄くして軽さを取ることが出来るようになりました。

とはいえ長時間履いても必要以上に負荷がかからないように少しだけ高低差があります。

軽くするために部分的に薄くなっています。

それでも安定感を重視して真ん中からカカトにかけては分厚くなっています。

ランニングに慣れてきた方や陸上以外の部活やスポーツのトレーニング等に使われるモノがこの区分になります。

靴としての耐久性もそれなりにあって日々ハードに履いてトレーニングが出来ます。

重量的にも結構軽く300グラムを切ります。

上級者向け

1.ソール薄め2センチ以下(例外あり)

2.ソールの高低差ほぼ無し(一定の厚み)

3.アッパー極薄

スピードに乗って走り、着地の衝撃も足の筋力である程度処理出来てしまいます。

クッション材も最低限になっていて足をグイグイ前に出すために反発力も求められてきます。

しかしナイキの話題の厚底はそうではなく、全体が極厚です。(4センチ)

ただ特別な反発力のあるクッション材、

噂のカーボンで反発力がすごいです。

もちろん厚みからくるクッション性自体もすごいので選ばれるんですね。

どちらにしても高低差はほぼありません。

スピードが乗った走行時は、カカトから接地せず指の付け根に近いところで着地してそのまま地面を跳ねるように蹴ります。

なのでカカトのクッションは無駄なので最低限を残して省かれています。

アッパーは本当に最低限です。

最新のシューズにはこんなスケスケになるほど薄い素材が使われています。

ソールと同じで足の筋肉で耐えられることが想定されているのでサポートも最低限です。

カカトのカウンターが無いものまであります。

カカトで着地をしないからと言って極端に思えますがF1と同じで1グラム削るために必死です。

速く長距離を走るためだけに作られています。

大前提として「速く走れるだけの筋力がある人」という項目があります。

靴自体は250グラムも無いものが多く、

軽いものだと200グラムを切るものもあります。

どれにもサポート力の強いパーツは使われていません。

その分負荷がかかれば、すぐに靴のダメージが大きくなり傷みやすいです。

上級者でも練習用と本番用を分けていて、一足のみを使用している人はいません。

基本的にはフルマラソンなら3時間を狙えるくらいのランナー向けです。

そこまでの走力がないとシューズの性能と足への負担を天秤にかけた時にデメリットの方が大きくなってしまいます。

ランニングシューズもどき

1.ソール厚め(4センチくらい)

2.高低差あり

3.かなり厚め

見た目は初心者向けに似ています。

アッパーがかなり厚めで詰まった網目です。

厚すぎてゴワゴワしています。

ですがサポート力のあるパーツ等はなく厚いだけ

ソールは厚いのにクッション性はありません。

そうです。あれです。

ホームセンター等で1980!とかで売っているモノ。

あれで走るのは心からオススメしません。。。

最後に

以上、4つに分けてご説明しました。

1つ共通して言えることがあります。 

それは「ランニングシューズは前に走るための靴」という事です。

初心者向けのシューズはまだいいとして、

その他はランニング以外の用途で使うのはやめてください。

何故かというとランニングシューズのサポートパーツもクッションも歩くことを想定していません。

歩く時、足から身体全体は左右に揺れます。しかし、ランニングシューズはこれを抑えられません。

「シュッとしてカッコいい、早そうに見える」と移動用の靴にランニングシューズを選ぶことや、軽いからと普段履きにする人が多いです。

でもそのような用途では作られていません。

さらに、スポーツの移動用に履く人は紐を結ばず履いていたり。。。

「これから結果を出すために会場に向かっていることに対して、足の負担をかけるのは正気ですか?」と聞きたくなります。

厳しいことを言いましたが、すべてあなたのためになります。

何度も当たり前の事を言いますが、ランニングシューズはランニングをする時に履いてください!

心と体の授業
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靴の用途 ランニングシューズ編” に対して1件のコメントがあります。

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